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当院の呼吸器外科は、呼吸器外科専従医2名、外科後期修練医1名を中心に、呼吸器内科、放射線科、病理と連携を密にした、グループ診療体制をとっています。肺がん(原発性、転移性)をはじめとして、縦隔腫瘍、気胸、炎症性肺疾患、胸膜疾患、重症筋無力症など、肺・縦隔疾患の外科治療を行っています。診断や治療方針については、毎週1回の呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科、病理との合同カンファレンス、および看護師も参加した呼吸器外科カンファレンスなどで討議、決定するようにしています。
肺がんの治療方針決定には、病期(進行度)、組織型が重要です。このため、術前にCT,気管支鏡、脳MRI(CT)、骨シンチ、肺機能検査、心電図、などが必要になります。その結果、手術が最適な治療法と判断された場合に、外科で手術治療を受けることになります。
手術の方針が決まったのち、外来で手術内容、日程、呼吸訓練などの説明があります。肺がんの標準的手術の場合、当院では通常、手術前1-2日前に入院していただき、手術後7-9日目頃に退院となるのが通常です。近年の肺がん手術患者さんの平均入院期間は13日です。
当院での呼吸器外科手術では、全例に胸腔鏡を用いています。肺がんの主要手術である肺葉切除術では、開胸創(12-15cm程度)を併用し、創の開大は必要最小限にしながら、直視下操作を主体として安全性を重視した手術を行っています。3年前より、コンピューター制御された電気メス手術システムVIO(バイオ)を呼吸器外科手術に導入し、主にバイポーラソフト凝固を使用した呼吸器外科手術へ移行しました。ソフト凝固の利点は、電気メスの出力が190ボルト以下に自動制御されるため、肺血管近傍での副損傷がなく、確実な止血効果もあり、より安全な肺切除手術が可能になりました。この3年間における原発性肺がんの主要手術(肺葉切除や区域切除など)152例での平均出血量は、77 gでした。
肺がんの手術を受けられた場合、摘出した腫瘍組織の病理検査結果によって、追加の治療が必要になることがあります。腫瘍が大きいときやリンパ節転移などで、II期、III期の病期であったときは、術後補助化学療法を行うことが一般的です。当院では外来化学療法室を整備しており、外来での通院治療を受けることができます。
手術治療のこと、病気のこと、手術後のことなど、ご質問があれば、当院外科外来の呼吸器外科担当医(内山または三好)までご相談ください。なお、呼吸器外科の主要な手術日は、月曜日と水曜日の終日、および金曜日の午後です。新患の受付日は、金曜日ですが、火曜日、木曜日も受診、診察はできますので、外科外来までご相談ください。
以下に最近3年間の当院呼吸器外科の手術例数を示します。
| 2009年 | 2010年 | 2011年 | |
|---|---|---|---|
| 原発性肺癌 | 63 | 69 | 61 |
| 転移性肺癌 | 10 | 10 | 14 |
| 縦隔腫瘍 | 12 | 9 | 8 |
| 気胸 | 33 | 29 | 30 |
| 炎症性肺疾患 | 12 | 3 | 7 |
| 膿胸 | 11 | 9 | 9 |
| 重症筋無力症 | 1 | 2 | 1 |
| 胸膜腫瘍 | 4 | 1 | 2 |
| その他 | 9 | 14 | 19 |
| 合 計 | 155 | 146 | 151 |
| 2009年 | 2010年 | 2011年 | |
|---|---|---|---|
| 肺切除 | 77 | 87 | 87 |
| 葉切除 | 49 | 67 | 53 |
| 二葉切除 | 2 | 0 | 2 |
| 肺摘除 | 1 | 1 | 2 |
| 区域切除 | 5 | 8 | 3 |
| 部分切除 | 20 | 11 | 27 |
| 縦隔腫瘍切除 | 10 | 9 | 8 |
| 胸腺摘出 | 1 | 2 | 1 |
| 胸膜肺全摘 | 1 | 0 | 2 |
| 肺剥皮、胸郭形成 | 4 | 0 | 0 |
| その他 | 62 | 48 | 53 |
| 合 計 | 155 | 146 | 151 |
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