2012年1月04日
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年は我が国においては3月11日の東日本大震災、それに続く放射能汚染や未曾有の円高、海外においては欧州金融危機など、被災地の方々は勿論、全ての人々の暮しに長期にわたり影を落とすであろう大きな出来事が次々に発生しました。全てに共通する問題は、指導者をはじめとした人々の想像力の低下、現実認識からの逃避、意思決定(実行)の先送りなどがあり、その底辺には様々な人間の欲望が横たわっているように思います。すぐに解決出来る方法は思いつきません。ただ全てを改善するであろう唯一の方法で、時間がかかるが故にもまず取り組むべきは、教育ではないかと思います。単に学校教育だけではなく、あらゆる場面での様々な教育が必要ではないでしょうか。成果を得るにはとても時間がかかります。すぐにでも始めなければなりません。そして、お任せではなく、一人一人が日ごろから自ら考え、学び、教える姿勢が大事だと思います。
さて、昨年6月に、議員立法による「年金・健康保険施設整理機構(RFO)改組法案」が成立し、当院を含めた社会保険病院、厚生年金病院、船員保険病院の各グループは3年以内に統合され、「地域医療機能推進機構」という新たな独立行政法人の下で、引き続き公的病院として運営されることになりました。現在、統合に向け様々な問題の解決努力が進行しています。これにより長い間地域の方々にご心配をおかけしていた問題はひとまず解消され、当面は公的病院として運営されることになります。看板は変わりますが、我々はこれまで通り、最適の医療をより多くの方に提供し続け、「大切な人を安心して任せられる病院」であり続けたいという意思を一層強くしているところです。今後もこれまで通りのご支援を、お願い申し上げます。
ところで今年は、いよいよ当院の新棟、駐車場棟の新築工事が始動します。当院の現建物は、完成して以来まだ8年しか経っていないのですが、国内、地域の医療情勢が思いのほか急激に変わったため、診療中枢部門の狭隘化、不足が大変深刻となり、地域の皆様の要望に十分に対応できなくなっています。また、移転後に職員数が400人近く増え、院内のあらゆる空間を更衣室にしてもまだ不足している状態です。この為、これまで厚生労働省等に是非増築をと、お願いしてきたのですが、ようやくこれまで積み上げてきた実績と関係各位の努力が認められ、昨年許可が下りました。早速、この春より工事を始める予定です。計画では まず、隣接する西側駐車場に地下1階地上4階の新棟を建て、放射線治療部門、リハビリ部門、健診センター、カルテ庫、事務部門、講堂などを移設、また60人の乳幼児を受け入れ可能な院内保育所を設けます。その後、移設により空いた本館スペースを診療中枢部門(手術室、ICU、NICU、救急室、放射線検査部門、内視鏡部門、透析、外来化学療法部門など)の移設、拡張に充てる予定です。各部門には最新の器機を装備し、一層の質と機能の向上を目指したいと思っています。また、これまで大変ご不便をおかけしていた駐車場も多層化することで、現在よりも凡そ250台分駐車枠が増える予定で、駐車待ちの車列は解消されると期待しています。駐車場は西側道路からも入場出来るようになり、周辺の混雑も緩和される予定です。工事は本館改修を含め、2年程で完了の予定になっています。工事期間中は出来るだけ周辺に気を配ると共に、診療機能も落とさないよう努力するつもりですが、やはり何かとご迷惑、ご不自由をおかけする事になると思います。暫くの間、どうかご理解とご協力をお願い申し上げます。
診療面では、このHP上の臨床指標(CI)に載せているように堅実に実績を残しています。当然ですが、診療は相変わらず多忙で、様々な問題があることは否定できません。皆様にはご不満を感じさせていることが多いのではと危惧していますが、今後も我々の持てる医療資源をより質の高いものにし、より多くの方に平等に提供してゆきたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。