内科部門後期研修プログラムの概要

内科部門後期研修プログラムの概要(平成22年9月)

内科部長 山本 英雄

内科スタッフ集合写真

 内科後期研修(以下、レジデント)は卒業後3年目から5年目の3年間におけるレジデントとしての専修過程です。

 当プログラムでは総合内科医として必要なことを修得し、まず認定内科医の資格をとり、内科全般の高度の専門治療が可能になる総合内科専門医と各専門分野(血液内科、腎臓内科、消化器内科、呼吸器内科、循環器科、総合内科など)の専門医を目指します。2年間の研修医では十分に内科全般を研修できなかった方もいると思います。将来、専門分野に進むとしてもその前に内科全般をしっかりと研修し、総合内科医としての基礎から応用までを身に付けたい、専門分野の研修をしながら内科全般の研修もしたいレジデントのために2つのレジデントプログラムを用意しています。

1. 総合内科医、専門医コース

 レジデント1年目は一般内科のレジデントとして内科全般の専門的研修を行います。循環器、呼吸器、内分泌・腎臓、消化器(肝胆膵を含む)、血液・腫瘍を2~3ヶ月づつローテートします。レジデント1年目終了後、内科認定医試験を受験(レジデント1年目の2月に受験申し込み、レジデント2年目の7月に受験、9月合格発表)し資格を得ます。

 レジデント2年目から、希望する専門科に属し研修を開始します。同時にそれに関連の深い分野を研修することで総合内科専門医の症例も多数経験できます。当院は内科認定教育病院であると同時に循環器(インターベンション認定医、心臓リハビリ指導など含む)、呼吸器(気管支鏡専門医など含む)、腎臓(透析も含む)、消化器(消化器内視鏡専門医なども含む)、肝臓、血液、腫瘍、神経内科など全ての専門内科の教育病院です。レジデント3年目が終了したときには総合内科専門医だけでなく、選択した専門医の受験資格が得られていると思います。

2. 専門医コース

 レジデント1年目から専門科を中心に研修を行い、2年目、3年目に内科全般の研修をバランスよく組むコースです。1年目は8ヶ月間を希望する1つの専門科(循環器科、呼吸器科、血液・腫瘍科、腎臓科、消化器科など)を中心に回り、残りの4ヶ月間を他の専門科へのローテートとします。

当院内科の特徴

  1. 内科に限らず全ての科において重篤な救急疾患から教科書的な症例、非常に珍しい症例まで、あらゆる疾患を多数経験できます。学会活動も活発です(各科の業績を参照ください)。
  2. 内科の専門科の臨床だけでなく、内科全般の研修ができるようプログラムを作成しています。前期研修医で一部の分野しか経験できなかった、内科全般の十分な研修が出来なかった場合、最初の1年間で内科全般を十分に研修することが出来ます。総合内科医を目指す時に有効と思われます。
  3. 剖検率も高く、2名の病理医が常勤しCPCにも力を入れています。
  4. 地域の中核病院として発展し(地域支援病院、癌拠点病院、広域災害拠点病院に認定)、新研修医制度が始まる前から内科認定教育病院で、各種専門学会の研修施設病院です。当院の研修で内科関連の全ての専門医取得が可能です。
  5. 研修医、レジデントは九州全域だけでなく、山口、広島、神戸、大阪、和歌山、京都、信州、東北など日本全国から集まっています。研修医は1学年13名(計26名)、内科レジデントは8~10名、外科レジデントは4~6名、小児科レジデントは6名、産婦人科レジデントは5名です。

内科各専門科グループの内容についてはホームページを参照してください。

1年目の目標、スケジュール
  •  一般内科レジデントして内科全般の専修を行う。
    内科各グループをほぼ3ヶ月ごとにローテートする: 腎臓+内分泌・糖尿病(1~3ヶ月)、呼吸器(3ヶ月)、循環器(3ヶ月)、神経内科 消化器・肝胆膵(3ヶ月)、血液+腫瘍(1~3ヶ月)
  • すでに希望する専門科が決定しており希望する場合は1年目から専門分野を中心に研修し、2年目、3年目に内科全般の研修を組み込むこともできる。
  • 各種内科緊急疾患の主治医として指導医と共に治療方針を決定・検証し、高いレベルで診療ができるようにする。全てのレジデント・研修医は学会での症例発表を年1~4回する。
  • 1年目後半にはICU、CCUでの呼吸・循環管理が出来るようになる。
  • 慢性疾患の長期管理・治療ができるようにする。各種リハビリ、栄養管理(NST:栄養サポートチーム、糖尿病教室)などを介して急性患者から慢性患者の全身的管理が出来るようになる。
  • 非観血的検査:心エコー、腹部エコーは1年間を通して必須とする。特に将来消化器に進むものは胃内視鏡・腹部エコーを研修する。

入るべき学会:日本内科学会(及び希望する専門学会)

2年目の目標とスケジュール
  • 将来の専門分野(1~2)を選択し、高度の医療が出来るように専修する。総合内科専門医受験資格を得るため内科認定医合格後、2年目~3年目の間に3ヶ月程度内科全般をまわるようにしています。
  • その分野の専門的な検査・治療に従事する(例えば循環器なら心臓カテーテル検査、腎臓内科なら透析のシャント手術・透析導入から管理、腎生検など)。重度の基礎疾患を有している患者で、体全体のケア-をしながらその分野の診療を行うケースが主体になる。
  • 1年目レジデント・研修医の教育に従事する。
  • どの分野を選択しても胃内視鏡、腹部エコーは続けることを推奨する。多くの疾患に関しては診断内視鏡が可能となり、緊急内視鏡的止血術に従事し始める時期になる。
  • 2年目にとるべき資格:内科認定医(必須)、TNT(Total Nutrition Therapy)、BLS、ACLS
  • 以上から病歴、理学所見、非観血的検査、観血的検査等の結果から治療方針を一人で決定できるまでになる。
3年目の目標とスケジュール

2年目の研修に以下が加わる

  • 循環器科や腎臓科など1つの科を選択する。
  • チーフとして1年目、2年目レジデント及び研修医の教育・診療に従事する。
  • 与えられたテーマでの臨床研究を行い、学会発表をする。
カンファレンスについて

それぞれの専門科でカンファレンスをしています(表1参照)。レジデントが主体に行っているカンファレンスとしては以下のものがあります。

  1. ドーナッツカンファレンス(月曜日午前7時15分)
    循環器の基本的なことをわかりやすく講義する。
  2. 放射線科画像カンファレンス(第2、4金曜日午後6時から)
    2週間の急患疾患や入院患者の画像からテーマを決めて症例が提示される。
  3. 救急部症例カンファレンス(第1,2,3金曜日午後6時から)
    2週間の急患患者から示唆に富む症例を研修医が発表する。

各グループの後期研修の具体的内容についてはホームページを参照してください。

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